なんだ餅

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白鷹町は古くから養蚕がさかえ、桑畑がいたる所にありました。桑の葉は、お蚕様(おかいこさま・おこさま)用ですが、くわご(桑の実)はもっぱら子供たちのおやつがわりでした。くわごは、ブルーベリーに似た柔らかくて甘ずっぱい、小さな赤紫色の実です。桑畑の中で子供たちは、うまそうに熟した『くわご』を無心にほおばるのでした。

そんな郷愁を誘う風景を皆様に味わって戴きたいと『なんだ餅』を創作致しました。熟した桑の実だけを使用し、餅状でまたゼリーのような感じに仕上げました。

『餅だべか?』『ゼリーだべか?』『この味なんだべぇ?』・・・『なんだ餅』。

そのまま召し上がっていただいても美味ですが、つめたく冷やしていただきますと、うまみがグーンと引き立ちます。

原っぱや桑畑の中を元気に駆けていたあの時代。何も無かったけど遊び回っていた毎日。あの懐かしさ、温かさも『なんだ餅』の中に隠し味として、そっと入れておきました。

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